- 入院先の病院の選び方
- 病院での過ごし方の様子
- 退院後の生活の仕方
- 失業保険の受給の手続きについて
入院先の病院の選び方
開放病棟か閉鎖病棟か
開放病棟とは
入院しても基本的に患者が病院を自由に出入りできる病棟のことを指します。
- 開放病棟に入院するメリットは?
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基本的に病院のスタッフに連絡すれば日中は一定時間病院内外を自由に出入りできる点です。携帯電話やスマートフォン、お菓子などの持ち込みもOKです。
- 開放病棟に入院するデメリットは?
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自分の意思である程度行動することが可能なため、もう体調が良くなったと勘違いしたり、つまらなくて早く病院を退院したいとの気持ちが先走ったりして、誤ってまだ十分に回復していない状態で退院してしまうケースがあります。
私は最初は開放病棟に入院しましたが、自由過ぎてすぐ退院してしまいました。
閉鎖病棟とは
入院したら病棟の出入り口を常時施錠され、スタッフの許可を得ないと病院を自由に出入りできない病棟のことを指します。
- 閉鎖病棟に入院するメリットは?
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基本的に医者やスタッフと常時一緒に過ごすので、自分の病気がなかなか治らなくてつらくても常に励ましてくれます。また、医者も患者を早く楽にさせてあげたいと思ってくれているので、薬の量の加減について入院中は思い切った判断をすることができます。
- 閉鎖病棟に入院するデメリットは?
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自分の意思で病棟外を出ることができません。逃げ場がないので入院して間もない頃は精神的に非常に辛いです。売店に行ったり、本を借りたりする時も常にスタッフが付き添います。面会も自由にできません。また、自分の意思で退院することができず、家族の許可が必要です。携帯電話・スマートフォン・髭剃りなどの刃物も持ち込み禁止で非常に退屈です。
閉鎖病棟に入院すると決めたら、必ず治すまで退院しないという覚悟が必要です。
病院での過ごし方の様子
1日の流れ
起床
朝は7時くらいにスタッフに起こされます。薬のせいで非常に眠いですが二度寝することは許されません。
朝食・服薬
眠い目を擦っていると病室まで朝食が運ばれます。開放病棟の場合は皆で集まって朝食を摂ることになると思います。スタッフに朝食のお盆を返すと朝食後の薬を渡されるのでそれを飲みます。
朝食後から昼食まで
歯を磨いた後、テレビを観たり本を読んだり入院患者としゃべったりして退屈な時間を過ごします。開放病棟の患者は病院の周囲を散歩したり、スマートフォンを触ったりできるのである程度暇つぶしができます。
昼食後・服薬
昼食後、服薬が必要な患者はスタッフから薬を渡されます。その後、患者の体調が良ければ別室で作業療法プログラムに参加することがあります。作業療法士が不在の時や土日祝日はプログラムもお休みとなり、昼からもぼうっとしながら退屈な時間を過ごします。
夕食まで
入院生活に慣れてきたら自分で洗濯や乾燥をすることとなります。また、入浴は曜日によって割り当てが決まっているので、身体を洗える時と洗えない時があります。
夕食後・服薬
18時頃に夕食を摂ることになると思います。一人で食べたい方はお盆を病室へと持っていきます。スタッフにお盆を返すと夕食後の薬を渡されるのでそれを飲みます。
就寝まで
夕食後またテレビを観たり、歯を磨いたりします。20:30頃になるとスタッフが寝る前の薬を各患者に配布します。スタッフに薬を飲んだことを確認してもらった後、21時の消灯までベッドでごろごろします。
就寝
なかなか眠れなかったらナースコールを押すことで、頓服の薬を追加でもらうことができます。
病院生活に慣れてきたら
閉鎖病棟の場合、家族と医者が患者の体調に問題がないと判断したら外泊許可を得ることができます。
私は毎週末自宅に外泊して、退院まで1ヶ月とちょっとかかりました。
退院後の生活の仕方
体調は安定しても生活リズムは乱れがち
夜は早めに寝て朝は早く起きる習慣をつける
寝る前の薬の効果が切れていないか、もしくは薬が身体に慣れるまで、朝起きようとしてもなかなか起きられない日が多いかと思います。そういった時は家族に起こしてもらい、朝食を摂って朝の薬も忘れず飲むようにしましょう。
洗濯や洗濯干し、乾いた洗濯物を畳むなどの家事を手伝う
陽の光の浴びて目を覚ますためにも、洗濯や洗濯干しなどの家事は積極的に手伝うようにしましょう。
デイケアに通う
退院できるまで調子が良くなったとはいえ、まだ家でずっと家族のお世話になっている状況は変わりありません。家族の負担を減らすためにもまずはデイケアに通いましょう。デイケアでは他の通院患者と散歩をしたり、簡単な調理や創作をすることになります。慣れるまで途中で疲れて横になってしまうことがありますので、無理しない程度に続けていきましょう。夕食時に家族にデイケアの話題を挙げると喜ぶかもしれません。
失業保険の受給の手続きについて
傷病手当金を1年6ヶ月受給した後も失業保険を受給できる
ハローワークで失業保険の給付期間の延長申請をする
離職票と医師の診断書、受給期間延長申請書をハローワークに提出すると、離職後最長3年間、失業保険の給付期間の延長ができます。ただし、傷病手当金と失業保険の両方を同じ時期に受給することはできません。
就職困難者(特定理由離職者)として失業保険を受給する場合
こちらも医師の診断書が必要となりますが、最低1年以上同じ会社で働いていた場合、傷病手当金を1年6ヶ月受給した後も、最長300日の失業保険を受給することができます。
私はこの制度を使って、総計(1年6ヶ月➕300日)で約800日間手当を受給しながら体調を整えていました。
いかがでしたでしょうか。この記事が皆さんの参考になれば幸いです。